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「たまごのはなし」しおたにまみこさんの絵本紹介

  • 2024-03-21
  • 2024-03-25
  • 絵本
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この記事ではしおたにまみこさん作「たまごのはなし」の絵本紹介をしています。
しおたにまみこさんは鉛筆画メインで、特に木炭鉛筆が得意な方です。密度が高く、立体的な絵が特徴です。
美大卒で世界最大規模の絵本原画コンクール第28回「ブラチスラバ世界絵本原画展2021」第3席金牌を受賞され、多くの賞を受賞されています。
私が絵を描くきっかけとなった方の一人です。
今回はその中でも人気の高い作品を紹介していきます。

こんな人におすすめ

  • デッサンのような細密な絵をみたい人
  • 淡い色合いをみたい人
  • 特に物語を楽しみたい人

 

 

絵本構成

タイトル:たまごのはなし
作:しおたにまみこさん
サイズ:210㎜×148㎜
ページ数:48P

3話収録
第1話「めを さましたら」
第2話「さんぽ」
第3話「あめのひ」

発行日:2021/2

 

 

絵本内容紹介

ある日、数多くあるたまごの中から1つだけが目を覚まし、たまごとして動いたり・話したりできる事に気づくところから物語が始まります。
たまごはひねくれた性格で、出会うモノたちに自身の考えを押し付けていきます。
そこではマシュマロをはじめ、様々なモノと出会うことで感じたことを展開されています。
そんなたまごが冷静に物事をみている様子が面白くも、読者自身も考えさせられるそんな絵本です。

 

絵本では珍しく漫画のように一冊の中で話を分けて展開されています。
そのおかげで3話分ある長い話に区切りがついているので読者は息継ぎが出来て読みやすいです。その為、大きな展開を3度ほど楽しむことができます。

 

イラストは鉛筆系統で、明暗のグラデーションが綺麗に描かれています。しおたにまみこさんは大学卒業後に背景美術制作会社に勤めていたとのことで、とてもリアルでパース(遠近法)が上手に表現されています。

 

この本の本当の面白さは大人になるにつれてわかることも多いです。風刺とユーモアや現実世界を映しているので、自身の成長のたびに読み返すのもまた楽しいかもしれません^^

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