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新生児に靴下は必要?いつから履かせるか判断する5つの基準と注意点

  • 2026-01-02
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「生まれたばかりの赤ちゃんの足、触るとすごく冷たいけれど大丈夫?」 「外出する時は靴下を履かせるべき?それとも室内と同じように裸足でいいの?」

初めての子育てでは、赤ちゃんの小さくて冷たい足に触れるたび、不安を感じてしまうものです。昔ながらの知恵では「冷やしてはいけない」と言われる一方で、最近の育児書には「赤ちゃんは裸足が一番」と書かれており、どちらを信じれば良いのか迷ってしまうパパやママも多いのではないでしょうか。

特に新生児期(生後28日未満)の赤ちゃんは、自分で体温調節をするのが苦手です。だからこそ、大人が適切な環境を作ってあげる必要があります。しかし、靴下に関しては「履かせすぎ」も「履かせなさすぎ」も、それぞれにデメリットが存在します。

この記事では、新生児に靴下が必要なのかどうかの医学的な背景や、室内・外出時での使い分けの基準、そして脱げにくい靴下の選び方までを徹底解説します。正しい知識を身につけて、赤ちゃんの快適な足元環境を整えてあげましょう。


目次

新生児に靴下は必要?室内・外出時の判断基準

結論から言うと、新生児に靴下は「時と場合によって必要」ですが、「基本的には室内では裸足」が推奨されます。 なぜそのように言われるのか、まずはその理由と、具体的なシーンごとの判断基準を見ていきましょう。

基本は「室内では裸足」が推奨される3つの理由

多くの小児科医や助産師が「室内では裸足」を勧めるのには、赤ちゃんの体の仕組みに関わる重要な理由があります。

1. 足の裏で体温調節をしているから

大人は汗をかくことで全身で体温調節を行いますが、新生児の体温調節機能は未熟です。その中で、唯一効率的に熱を放出できるのが「手のひら」と「足の裏」なのです。 眠い時や体温が上がった時、赤ちゃんの足の裏がポカポカと温かくなっていることに気づいたことはありませんか? これは体内にこもった熱を外に逃している証拠です。この時に靴下を履かせていると、熱が放出できずに体内にこもり、「うつ熱」という状態を引き起こすリスクがあります。室内が適温(20〜25℃前後)に保たれているなら、靴下は不要です。

2. 感覚機能の発達を妨げないため

足の裏は「第二の脳」とも呼ばれるほど、感覚受容器が集中しています。新生児のうちは歩きませんが、布団の感触、空気の流れ、自分の足同士が触れ合う感覚など、足の裏から多くの情報を脳に送っています。 靴下で常に足を覆ってしまうことは、この重要な感覚刺激を遮断してしまうことになりかねません。指先を自由に動かせる環境が、将来の運動機能の発達にも良い影響を与えます。

3. 滑り止め・転倒防止(少し先の未来のために)

新生児期には関係ないように思えますが、足をバタバタさせる時期や、少し成長してハイハイ・つかまり立ちをする時期になると、靴下は滑る原因になります。裸足であれば、足の指で地面(床)をしっかり掴む感覚を養うことができます。新生児期から「家の中では裸足」という習慣をつけておくことは、その後の安全対策としても有効です。

外出時や検診時はどうする?靴下が必要なシーン

では、靴下は全く必要ないのかというと、そうではありません。以下のようなシーンでは、赤ちゃんの足を守るために靴下が活躍します。

冬場の外出時

当然ですが、外気温が低い冬場の外出には靴下が必須です。抱っこ紐やベビーカーで移動する際、赤ちゃんの足は外気に直接さらされやすくなります。足先が冷えすぎると「しもやけ」の原因にもなるため、防寒対策として靴下を履かせましょう。

夏場の冷房が効いた施設内

見落としがちなのが夏場のスーパー、デパート、病院などの屋内施設です。大人が涼しいと感じる温度は、床に近い位置や動かない赤ちゃんにとっては寒すぎることがあります。冷気が直接当たるような場所では、薄手の靴下を履かせてあげるのが優しさです。

日光や虫刺されからの保護

春や秋のお散歩時、ベビーカーから出ている足は直射日光を浴びやすい箇所です。また、蚊などの虫に刺されやすい場所でもあります。紫外線対策や虫除けの意味でも、外出時は靴下を履かせるメリットがあります。

社会的マナーやファッションとして

お宮参りや親戚への挨拶など、フォーマルな場では靴下を履かせることがマナーとされる場合もあります。また、最近ではコーディネートの一部としてファッションを楽しむために履かせることもあります。ただし、この場合も長時間の着用には注意が必要です。

赤ちゃんの足が冷たい!これって寒がっているサイン?

「でも、触ると氷のように冷たいんです!」と心配になるママは多いはずです。しかし、「手足が冷たい=寒い」とは限りません。

新生児は血液の循環機能が未熟なため、心臓から遠い手足の先までは血液が回りにくく、冷たくなりやすい傾向にあります。これは生理的な現象であり、必ずしも体全体が冷えているわけではありません。

【寒がっているかどうかの正しい確認方法】 赤ちゃんの**「お腹」や「背中」**に手を入れて触ってみてください。

  • お腹・背中が温かい → 赤ちゃんは寒くありません。足が冷たくてもそのままでOKです。

  • お腹・背中が冷たい → 体が冷えています。衣服を一枚増やすか、室温を上げ、靴下を履かせてあげましょう。

  • 唇の色が悪い・爪の色が紫っぽい → 明らかに寒がっています。すぐに温めてあげてください。


失敗しない新生児用靴下の選び方5つのポイント

新生児の靴下選びは意外と難しいものです。「すぐに脱げてしまう」「ゴムの跡がくっきりつく」といったトラブルは日常茶飯事。ここでは、失敗しないための選び方のポイントを5つ紹介します。

1. 素材選びは「季節」と「肌への優しさ」が鍵

新生児の皮膚は大人の半分の薄さしかなく、非常にデリケートです。また、新陳代謝が活発で汗っかきでもあります。

  • 基本は「綿(コットン)100%」 吸湿性・通気性に優れ、肌触りも柔らかいコットンは、通年を通して最適な素材です。特に肌が敏感な赤ちゃんには、農薬や化学肥料を使わずに育てられた「オーガニックコットン」を選ぶとより安心です。

  • 冬場は「パイル地」や「ウール混」 保温性を重視するなら、タオル地のようなパイル素材や、ウールが混紡されたものがおすすめ。ただし、ウールはチクチクする場合があるため、肌に触れる内側がコットンになっているものを選ぶなどの配慮が必要です。

  • 化学繊維には注意 ポリエステルなどの化学繊維は乾きやすい反面、吸湿性が低く蒸れやすい傾向があります。汗を吸わずに冷えてしまうこともあるため、長時間の着用には注意しましょう。

2. サイズ選びの落とし穴!「7-9cm」の罠

新生児の靴下売り場に行くと、「7-9cm」「9-11cm」といったサイズ表記を目にします。 一般的な新生児(出生体重3000g前後)の足のサイズは、約7cm〜8cmです。

  • 大きすぎると脱げる 「すぐに大きくなるから」と9cm以上のサイズを買うと、ブカブカですぐに脱げてしまい、紛失の原因になります。

  • 小さすぎると血流が悪くなる 逆に小さすぎる靴下は、足の指を圧迫し、成長を妨げたり血行不良を起こしたりします。

最初の1〜2ヶ月しか使わないかもしれませんが、**「7-8cm(新生児サイズ)」**として売られているジャストサイズを用意するのが、ストレスなく過ごすコツです。

3. 履き口のゴムの強さと跡がつかない工夫

最も重要なのが「履き口のゴム」です。 新生児の足首はまだくびれておらず、寸胴のような形をしています。さらにムチムチとしているため、ゴムがきついとすぐに食い込み、痛々しい跡が残ってしまいます。

  • 折り返しタイプ 履き口が折り返されているタイプは、ゴムの圧力が分散されるため跡がつきにくいです。

  • ロールトップ(くるくる)タイプ 履き口にゴムが入っておらず、生地がくるくると丸まっているタイプ。締め付け感はゼロですが、脱げやすいというデメリットもあります。

購入時は、自分の指を入れてゴムの伸縮性を確認し、あまりにも硬い・きついものは避けましょう。

4. 滑り止めの有無は新生児に必要?

子供用の靴下には足裏に滑り止めがついていることが多いですが、新生児期には滑り止めは不要です。 むしろ、寝ている時に滑り止めのシリコン部分が足の裏や布団に引っかかり、不快感の原因になることがあります。また、通気性を阻害する要因にもなり得ます。 滑り止めが必要になるのは、つかまり立ちを始める生後8ヶ月〜10ヶ月頃からです。新生児期は「滑り止めなし」のシンプルなものを選びましょう。

5. 洗濯のしやすさと耐久性

新生児の靴下は非常に小さいです。洗濯機にそのまま入れると、水流に乗って洗濯槽の隙間に入り込んだり、他の洗濯物に紛れて行方不明になったりします(「靴下片方ない問題」は育児あるあるです)。

  • 洗濯ネットは必須 小さな目の洗濯ネットに入れる習慣をつけましょう。

  • 乾燥機の使用は慎重に 綿素材は乾燥機にかけると縮みやすいです。ただでさえ小さな靴下がさらに小さくなり、履けなくなることがあります。できるだけ自然乾燥をおすすめします。


【季節別】靴下の履かせ方とおすすめ素材ガイド

日本には四季があり、季節によって靴下の役割も変わります。ここでは、季節ごとのおすすめの履かせ方を紹介します。

春・夏(4月〜9月):冷房対策と蒸れ防止

夏場の赤ちゃんは大量の汗をかきます。靴下を履かせっぱなしにすると、汗で濡れた靴下が冷え、逆に体温を奪ってしまいます。

  • おすすめ素材: 薄手のコットン、メッシュ素材、リネン混

  • 履かせ方: 屋外の移動中(直射日光よけ)や、冷房の強い屋内でのみ着用。ベビーカーの日除けやブランケットで足元を隠せるなら、靴下は履かせなくてもOKです。

  • レッグウォーマーの活用: 足先を出して放熱しつつ、冷えやすい足首やふくらはぎを温められるレッグウォーマーは、夏場の冷房対策に最強のアイテムです。

秋・冬(10月〜3月):防寒対策と乾燥ケア

本格的な寒さから守る必要がありますが、暖房の効いた室内では脱がせるのが基本です。

  • おすすめ素材: 厚手のパイル地、ウール、フリース、ブークレ素材

  • 履かせ方: 外出時は必須。抱っこ紐で足が出る場合は、靴下の上からさらに「ブーティ(靴のような形の布製履物)」を重ねるのも効果的です。

  • 注意点: 冬場でも赤ちゃんは足裏に汗をかきます。外出先から戻ったら、靴下が湿っていないか確認し、湿っていたらすぐに脱がせて足を拭いてあげましょう。


脱げるストレスとおさらば!機能性重視のおすすめ靴下タイプ

新生児に靴下を履かせても、気づけば片方なくなっている…。そんな「脱げるストレス」を解消するために、構造や機能にこだわった靴下選びをしましょう。

なぜ新生児の靴下はすぐに脱げるのか?

理由は2つあります。

  1. かかとの引っ掛かりがないから: 新生児のかかとは丸みを帯びておらず、ストンとしています。そのため、靴下が引っかかる場所がなく、するりと抜けてしまうのです。

  2. 足をバタバタさせるから: 活発なキック運動による摩擦で、靴下が徐々にずり下がります。

おすすめタイプ1:ロング丈・ハイソックス

足首までの短いソックス(アンクル丈)は、足首を曲げ伸ばしするだけですぐに脱げてしまいます。 ふくらはぎ、あるいは膝下まである**「ハイソックス」「ロング丈」**のものであれば、肌に触れる面積が広いため摩擦力が増し、脱げにくくなります。また、足全体を温めることができるので一石二鳥です。

おすすめタイプ2:L字型ヒール構造・立体編み

一般的な安価な靴下は平面的に作られていますが、スポーツソックスのように**「直角(L字型)」**に編まれた靴下や、かかと部分を立体的に編み込んだベビーソックスが存在します。 かかとのない新生児の足でも、立体構造が包み込むようにフィットするため、脱げにくさが格段に上がります。少し値段は張りますが、紛失して買い直す手間を考えればコスパは悪くありません。

おすすめタイプ3:ソックオン(Sock Ons)などの便利グッズ活用

どうしても脱げてしまう、あるいはいただき物の可愛い靴下がサイズが合わずに脱げる、という場合には、便利グッズに頼りましょう。 **「ソックオン(Sock Ons)」**というイギリス発祥のアイデア商品は、靴下の上から履かせるアンクレットのようなものです。かかとと足の甲をホールドする形状になっており、これを装着すると驚くほど靴下が脱げなくなります。デザインも豊富で、靴下とのコーディネートを楽しめるのも魅力です。


よくある質問:寝る時やSIDS(乳幼児突然死症候群)との関係

最後に、新生児の靴下に関する最も重要で深刻な質問にお答えします。

寝る時に靴下を履かせてはいけない理由とは?

「夜、布団から足が出ていて冷たそうだから」と、靴下を履かせて寝かせるのは原則NGです。 これには、前述した「体温調節」と「SIDS(乳幼児突然死症候群)」のリスクが関係しています。

人は眠くなると、手足の血管を拡張させて熱を放出し、深部体温(体の中心の温度)を下げて脳と体を休息モードにします。赤ちゃんが眠い時に手が温かくなるのはこのためです。 しかし、靴下を履かせたまま寝かせると、この熱の放出が妨げられます。すると深部体温が下がらず、浅い眠りになったり、体内に熱がこもって「うつ熱」状態になったりします。

SIDS(乳幼児突然死症候群)との関連性

SIDSの原因はまだ完全には解明されていませんが、リスクを高める要因の一つとして**「温めすぎ(着せすぎ)」**が指摘されています。 厚生労働省や各国の小児科学会も、赤ちゃんを温めすぎないよう警告しています。靴下の着用が直接SIDSを引き起こすというわけではありませんが、体温調節を阻害し、過度な体温上昇を招くことは避けるべきです。 布団から足が出ていても、お腹や背中が温かければ問題ありません。どうしても心配な場合は、足先が出る「レッグウォーマー」や、肩から足までを覆う「スリーパー」を活用し、足の裏は必ず解放してあげましょう。

夜中の授乳時はどうする?

夜中の授乳やおむつ替えで、ママが布団から出る際に「赤ちゃんも寒くないかな?」と心配になるかもしれません。 短時間の授乳であれば、わざわざ靴下を履かせる必要はありません。おくるみやブランケットで足元を包んであげれば十分です。授乳が終わって布団に戻す際、靴下を脱がせるのを忘れてしまい、そのまま寝かせてしまうリスクの方が心配です。 「寝る時は裸足」を徹底し、室温調整やスリーパーで対応するのが最も安全な方法です。


まとめ:赤ちゃんの様子を見て柔軟に対応しよう

新生児の靴下について、必要性や選び方、注意点を解説してきました。 ポイントをまとめます。

  • 基本: 室内では裸足。足裏からの放熱を妨げない。

  • 必要: 冬の外出、夏の冷房が強い場所、紫外線・虫除け対策。

  • 判断: 足の冷たさだけでなく、お腹や背中の温かさで判断する。

  • 選び方: コットン素材、ジャストサイズ(7-8cm)、きつくないゴム。

  • 注意: 寝る時は必ず脱がせる(SIDS対策・体温調節)。

育児に「絶対」の正解はありません。お住まいの地域や住宅環境(床暖房の有無など)、そして赤ちゃんの体質によっても最適解は変わります。 「育児書にこう書いてあるから」と頑なになるのではなく、目の前の赤ちゃんの顔色や機嫌、お腹の温かさを確認しながら、柔軟に対応してあげてください。

あの小さな靴下を履いている期間は、ほんの一瞬です。脱げてしまったり、片方なくなったりするのも、後になれば良い思い出になります。安全性と快適さを守りながら、可愛い靴下選びを楽しんでくださいね。

新生児の靴下について
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