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新生児に枕はいつから必要?窒息のリスクを防ぐ安全な寝かせ方5つのポイント

  • 2026-01-07
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「生まれたばかりの赤ちゃん、枕は使わなくていいの?」「頭の形が悪くならないか心配…」 初めての育児は、些細なことでも不安が尽きないものですよね。特に赤ちゃんが多くの時間を過ごす「睡眠環境」については、安全面からも正しい知識を持っておきたいところです。

実は、大人が当たり前のように使っている枕ですが、生まれたばかりの新生児にとっては、必ずしも必要なものではありません。 むしろ、時期や選び方を間違えると、思わぬ事故につながるリスクさえあるのです。

この記事では、「新生児の枕はいつから必要なのか」という疑問に対し、赤ちゃんの体の構造や安全性の観点から詳しく解説します。また、今日からすぐに実践できるタオルを使った安全な代用方法や、窒息事故を防ぐための環境づくりについても紹介します。

赤ちゃんのすこやかな眠りと、ママ・パパの安心のために、ぜひ最後まで目を通してくださいね。


新生児に枕は本当に必要?いつから使えるの?

多くの育児書やウェブサイトを見ると、「新生児に枕は不要」という意見と「頭の形を整えるために必要」という意見が混在しており、混乱してしまう方も多いのではないでしょうか。結論から言うと、医学的・生理学的な観点では、新生児に大人が使うような「高さのある枕」は基本的に必要ありません。 これには、赤ちゃんの背骨の形が大きく関係しています。

赤ちゃんの背骨は「Cカーブ」

私たち大人の背骨は、重たい頭を支えて二足歩行をするために、首の部分が前に湾曲した「S字カーブ」を描いています。枕はこの首のカーブの隙間を埋め、負担を軽減するために使われます。 しかし、生まれたばかりの赤ちゃんの背骨は、お母さんのお腹の中にいた時と同じように丸まった**「Cカーブ(C字型)」**をしています。首がまだ座っておらず、S字のカーブが形成されていないため、平らな布団に寝かせても首の後ろに隙間ができにくい構造になっているのです。

無理な使用は呼吸を妨げるリスクも

この時期に無理に高さのある枕を使ってしまうと、あごが胸の方に引かれすぎてしまい(気道が圧迫される姿勢)、呼吸がしにくくなる恐れがあります。大人が枕なしで寝ると寝違えたり肩が凝ったりしますが、赤ちゃんにとっては「枕なし」や「ごく薄いタオル」の状態が、実は最も自然で体に負担のかからない姿勢なのです。

「いつから」の目安は?

では、いつから枕が必要になるのでしょうか? 一般的な目安としては、首がしっかりとすわる生後3〜4ヶ月頃、あるいは背骨のS字カーブが形成され始める歩き始めの時期と言われています。しかし、これも個人差が大きいため、「○ヶ月になったから必ず枕」と決める必要はありません。赤ちゃんの様子を見て、布団と首の間に隙間が目立つようになったり、寝苦しそうにし始めた時が検討のタイミングです。まずは「新生児期は、基本的には平らな状態で寝かせるのが一番安全で自然である」ということを基本知識として持っておきましょう。


【重要】新生児の枕使用における窒息リスクとSIDS対策

新生児の睡眠環境を考える上で、最も優先すべきは「頭の形」や「寝心地」よりも**「命の安全」**です。ここでは、枕の使用に関連する重大なリスクである「窒息」と「乳幼児突然死症候群(SIDS)」について、深く掘り下げて解説します。

ふかふかの枕は絶対NG!窒息のメカニズム

消費者庁や小児科学会が繰り返し注意喚起を行っているのが、「就寝時の窒息事故」です。生後間もない赤ちゃんは、自分で自由に首を動かしたり、寝返りをうって危険を回避したりする力がまだありません。 もし、ふかふかの柔らかい枕に顔が埋まってしまったらどうなるでしょうか。鼻や口が塞がれ、そのまま息ができなくなってしまいます。また、枕だけでなく、顔の周りにあるぬいぐるみ、クッション、掛け布団なども同様のリスクがあります。「赤ちゃんには柔らかいものを」と思いがちですが、寝具に関しては「固め」を選ぶのが鉄則です。体が沈み込むような低反発素材や、羽毛たっぷりの枕は、新生児期には避けるべきです。

乳幼児突然死症候群(SIDS)と睡眠環境

SIDS(乳幼児突然死症候群)は、それまで元気だった赤ちゃんが睡眠中に突然亡くなってしまう病気です。原因はまだ完全には解明されていませんが、いくつかのリスク要因を取り除くことで発症率を下げられることが分かっています。その対策の一つが**「仰向け寝」「安全な寝具環境」**です。 枕が高いことで首が曲がり気道が狭くなることや、うつ伏せになった際に枕で窒息することは、SIDSのリスクを高める要因になり得ます。特に、寝返りを始めたばかりの時期(生後4〜6ヶ月頃)は、自分で元に戻れないことがあるため、枕が障害物となって事故につながるケースも報告されています。

安全を守るための3つのチェックリスト

赤ちゃんの安全を守るために、以下の3点を寝かしつけの前に必ず確認しましょう。

  1. 敷布団・マットレスは固めか?(体が沈み込まない硬さが必要です)

  2. 顔の周りに不要なものはないか?(枕、ぬいぐるみ、タオル、ガーゼなどが顔にかかる位置にないこと)

  3. 枕を使う場合、高さと硬さは適切か?(顔が埋まらない硬さで、首が曲がりすぎない高さであること)

「頭の形を良くしたい」という親心でドーナツ枕などを使用する場合も、赤ちゃんが寝ている間は目を離さない、あるいは寝入ったら外すなど、窒息リスクを常に考慮した運用が求められます。


新生児の枕、いつから専用品に切り替える?

「基本的には不要」とお伝えしましたが、育児グッズ売り場には新生児用の枕がたくさん売られていますし、「絶壁頭(頭の後ろが平らになること)」や「向き癖」が気になって、専用枕を使いたいと考える親御さんも多いでしょう。ここでは、専用枕への切り替え時期や、導入を検討すべき具体的なシチュエーションについて解説します。

目的によって異なる「開始時期」

専用のベビー枕を導入するタイミングは、その「目的」によって異なります。

  1. 吐き戻し防止(傾斜枕):新生児から 胃の形がとっくり型で、飲み込んだミルクを吐き戻しやすい赤ちゃんの場合、体全体に緩やかな傾斜をつける「吐き戻し防止枕」が役立つことがあります。これは頭だけを高くするのではなく、背中からなだらかに角度をつけるものです。授乳後すぐに横にする際などに有効ですが、就寝用として長時間使用する場合は、ずり落ちて鼻や口が塞がれないよう注意が必要です。

  2. 絶壁・向き癖防止(ドーナツ枕):生後1〜2ヶ月頃から 赤ちゃんの頭蓋骨は柔らかく、ずっと同じ方向を向いて寝ていると変形しやすい性質があります。いわゆる「絶壁」や「斜頭症」を気にする場合、真ん中がくぼんだドーナツ枕の使用を検討することになります。 新生児から使えるタイプもありますが、首がすわる前の赤ちゃんに高さのあるドーナツ枕を使うと、首への負担が大きくなることがあります。一般的には、頭の重みが増し、向き癖が固定化しやすくなる生後2〜3ヶ月頃から導入する方が多いです。ただし、この場合も「高さ」には細心の注意を払い、新生児専用の低くて平らなものを選びましょう。

  3. 快適な睡眠のため(ベビー枕):首すわり以降〜 純粋に寝心地を良くするための枕であれば、首がすわり、背骨のS字カーブができ始める生後3〜4ヶ月以降で十分です。また、寝返りが激しくなると枕からすぐに落ちてしまうため、「結局使わなかった」という先輩ママの声も少なくありません。

専門医の判断を仰ぐことも大切

頭の形の歪みが極端に気になる場合は、市販の枕だけで自己流の矯正を試みるのではなく、小児科医や専門の「ヘルメット治療」を行っているクリニックに相談することをおすすめします。病的な変形なのか、寝かせ方の工夫で治るものなのかを診断してもらうことが、解決への近道です。

焦って買う必要はない

結論として、出産準備品として高価なベビー枕を急いで用意する必要はありません。まずは赤ちゃんが生まれて、実際の頭の形や寝方、吐き戻しの頻度などを観察してから、「今のこの子に必要か?」を判断して購入しても遅くはないのです。まずは次項で紹介する「タオル枕」で様子を見ることから始めてみましょう。


今日からできる!バスタオルで作る代用枕の作り方

新生児に専用の枕を買う前に、まずは自宅にある「バスタオル」や「フェイスタオル」を使って代用することをおすすめします。タオル枕には、専用枕にはない多くのメリットがあります。ここでは、そのメリットと具体的な作り方を解説します。

タオル枕の3つのメリット

  1. 高さをミリ単位で調整できる 赤ちゃんの頭の大きさや首の長さは一人ひとり違います。タオルであれば、折り方を変えるだけでその子にぴったりの高さに微調整が可能です。「ちょっと高いかな?」と思ったら一枚めくるだけで調整できるのは、既製品にはない大きな利点です。

  2. いつでも清潔!毎日洗える 赤ちゃんは体温が高く、頭にたくさんの汗をかきます。また、ミルクの吐き戻しやよだれで枕元はすぐに汚れます。タオルなら毎日洗濯機で洗ってすぐに乾くため、常に衛生的な状態を保つことができます。ダニやカビの繁殖を防ぎ、デリケートな肌を守ることにもつながります。

  3. コストがかからない 家にある清潔なタオルを使えば、追加の出費はゼロです。合わなければすぐにやめられるので、気軽にお試しができます。

【実践】基本のタオル枕の作り方

用意するものは、清潔なバスタオル1枚、またはフェイスタオル1〜2枚です。

手順1:タオルを広げて畳む バスタオルを使いやすい大きさに畳みます。長方形になるように折り、赤ちゃんの頭よりも一回り大きいサイズにします。

手順2:高さを調整する ここが最重要ポイントです。新生児の場合、必要な高さは**「ほぼゼロ」または「1cm程度」**と言われています。 タオルを重ねすぎず、赤ちゃんの頭を乗せた時に、あごが胸につかないか(首が苦しくないか)、逆に頭が反りすぎていないかを確認します。横から見た時に、顔の面が床と平行になるくらい、あるいはほんの少し頭が高い程度が理想です。 ドーナツ枕のようにしたい場合は、フェイスタオルをくるくると棒状に巻き、それを「Uの字」または「円」にして、中心に頭がくるように配置する方法もありますが、崩れやすいので注意してください。

汗取りパッドとしての活用もおすすめ

高さを出す必要がない場合は、フェイスタオルを4つ折りにしたものを頭の下に敷くだけでも十分な「枕」の役割を果たします。これは高さを出すためではなく、**「汗や吐き戻しを吸収するシート」**としての役割です。シーツを毎回交換するのは大変ですが、タオルだけなら交換も簡単です。

タオルを選ぶ際は、肌触りの良いコットン100%やガーゼ素材のものを選びましょう。パイルのループが荒いと、爪や指が引っかかることがあるので、目の細かいものが安心です。今日からすぐにできるタオル枕、ぜひ今夜から試してみてください。


まとめ

新生児の枕について、いつから必要なのか、そして安全な使い方のポイントを解説してきました。

  • 新生児に高さのある枕は基本不要:背骨がCカーブのため、平らな状態が自然です。

  • 窒息・SIDSリスクを最優先に:ふかふかの枕は避け、固めの寝具を選びましょう。

  • 専用枕は目的と時期を見極めて:吐き戻しや絶壁対策など、必要性を感じてから(生後3ヶ月頃〜)の購入で十分間に合います。

  • まずはタオルで代用がおすすめ:高さ調整が自在で、毎日洗えて清潔なタオル枕が最強のファースト枕です。

初めての子育てでは、「頭の形を良くしてあげたい」「快適に寝かせてあげたい」という親心から、つい様々なグッズを使いたくなるものです。しかし、生まれたばかりの赤ちゃんにとって一番大切なのは、呼吸がしやすく、事故のリスクがない安全な睡眠環境です。

まずはシンプルなタオル枕からスタートし、赤ちゃんの成長や頭の形、寝方の癖を観察しながら、必要に応じて専用の枕を取り入れていくのがベストな選択と言えるでしょう。焦らず、赤ちゃんのペースに合わせて、快適なねんねスペースを作ってあげてくださいね。

新生児の枕について
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